日常で使うもの、その歴史・・・その5
■テレビ
テレ・ヴィジョンはわたしたちが生身の網膜で捉えることのできない遠隔の対象を捉えるものだという発想が、映画『イニューメン(人でなしの女)』の中では素朴な形で描かれており、まさにテレビ本来の性質が表現されています。
たしかに、テレビ(ブラウン管)は、わたしたちの網膜の代用になると同時に、それを拡張する道具として開発されたのだといえます。
現在、慣れ親しんだテレビを、人工的に拡張された網膜として考えてみると、あらためてテレビに映し出される事件や娯楽の映像が再び不思議なものに思えてくるのではないでしょうか。